時代ごとの古銭価値の違いとは?│古銭の種類別買取相場

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実家を整理していたら古銭が出てきたけれど、古銭に価値があるのか分からず捨ててしまう方もいるかもしれません。しかし、古銭は時代によって価値が大きく異なり、高額で買取される可能性もあります。本記事では時代ごとの古銭の価値の違いや買取相場について詳しく解説します。

古銭の種類と買取相場

古銭の種類と買取相場

最も古い古銭は7世紀に作られた富本銭、古銭の中でも新しいものは大正時代の大正兌換銀行券と言われています。どの子戦がどのくらいの価値があるのでしょうか。ここでは、古銭の種類とその買取相場について詳しく解説します。

穴銭

東アジア地域で流通していた銅貨で中央に穴が開き円形であることが特徴です。それぞれの買取相場は次の通りです。

     
  • 富本銭や和同開珎:数万円~500万円
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  • 慶長通宝:数百円~20万円
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  • 元和通宝:10万~70万円
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  • 寛永通宝:数十円~55万円
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  • 宝永通宝:数千円~6万円
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  • 天保通宝:数十円~30万円
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  • 文久永宝:数百円~20万円

富本銭や708年に発行された和同開珎が穴銭の起源ともいわれており、現存する枚数が少ないことから特に価値が高いとされています。また、文久永宝は、1番最後に発行されているため、歴史は浅いため、一見すると価値は見いだせないと思われるかもしれません。しかし、発行枚数が少なかったこと、流通期間が短かったこともあり、現在でも高額になります。今後残存枚数が減ってくるとさらに高額買取対象となるかもしれません。 他にも種類によって価値が高くなる傾向にある穴銭もあります。例えば寛永通宝は全168種と種類が膨大であるため、価格変動が大きく、全てに価値は出ません。一般的に珍しいデザインや鋳造地のタイプにのみ高値がつく傾向にあります。また、天保通宝も価値が出るデザインはごく少数でなおかつ保存状態が良くなければ高額買取にはなりません。 一方で、慶長通宝や元和通宝などは貨幣供給が安定していたので古銭であっても高額買取にならないケースもあります。

大判・小判

昔話でもよく耳にする大判小判は江戸時代後半になると回収されたり、鋳潰が行われたりしたこともあり、現在残っている数が少なく、どの種類であっても高額買取となります。買取価格は数千万円に上り、最高額では1億程度の価値がつくものです。 小判は現在でいうお金として使われていたこともあり流通量が比較的多いものの、大判は主に恩賞や贈答用として出回っていたこともあり、生産数自体も少なく、価値が高いため、高価買取となります。

古金銀

日本で江戸時代まで使われていた金貨、銀貨のことです。 前述した大判小判も金貨の扱いになります。小判は1両という扱いになりますが、これを補うための貨幣として二分金や一分金なども出回っていました。これらは小判に比べると流通が少ないので、コレクターの間では人気があります。 金貨の相場は次の通りです。

     
  • 二分金:数千円~250万円
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  • 一分金:数万円~400万円
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  • 二朱金:数千円~200万円
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  • 一朱金:数万円~35万円

補助貨幣として使われていた時も分の方が朱寄りも価値があったことから、分の方が高額となります。 銀貨には秤量銀貨と計数銀貨の2種類があります。秤量銀貨とは、形状や重量は不定の銀貨で、多くの銀が使われていることもあり高価買取の対象です。室町時代に作られた丁銀や豆板銀は価値が高く、丁銀1,000万円以上、豆板銀は100万円以上の値が付くこともあります。 一方、計数銀貨は今のお金のように銀の量や大きさなど全てを決められて作った銀貨のため、数千円~30万円程度の買取値となります。 また銀貨は現在の一円玉の起源にもなった一円銀貨も注目されます。一円銀貨で特に注目されるのが1887年(明治20年)から1914年(大正3年)にかけて発行された銀貨です。この中でも1901年(明治34年)から1914年(大正3年)までの新一円銀貨は戦争などが理由で国内では使われていません。 これに加えて、大正3年の刻印があるものは流通量が少なく価値が高く、3万~70万円程度の価値が付きます。

高額で買取される古銭

古銭の中でも特に高額で買取される古銭について知りたいという方に向けてここからは高額買取対象となる古銭について解説します。

天正菱大判金

日本の古銭で最も高額となるのが、天正菱大判金です。天正菱大判金は、豊臣秀吉が贈呈用に鋳造を命じた大判のため、生産量が少なく、流通量も少なかったことから非常に価値が高いものです。現存する枚数は世界で6枚のみであり、その価格は、5,000万〜7,000万円にもなるといわれています。 特に江戸時代以降になると貨幣の主流が小判となったため、大判は戦国時代~江戸時代初期と短期間しか作られてませんでした。これが大判の価値を高めた理由であると推測されます。

慶長笹書大判金

江戸時代の初期にあたる慶長6年に生産された大判で、2,000万〜3,000万円の価値があるとされています。生産量がもともと少なかったことに加え、江戸時代後半になると鋳潰が行われたことから現存する枚数が少なく、価値を高めています。 ただし、慶長大判には慶長笹書大判以外にも慶長大判金、慶長大判金(明暦判)と3つの種類があるため、間違えないようにしましょう。

外国の古銭も買取される?

外国の古銭も買取される?

ここまで日本の古銭について解説しましたが、外国の古銭も買取は可能です。外国古銭もさまざまな物がありますが、特に高額買取されるアメリカの古銭を2つご紹介します。

フローイングダラー銀貨

フローイングダラー銀貨とは1794年に発行されたアメリカの銀貨です。日本でも銀貨よりも金貨の方が高い価値が付きます。そのため、銀貨であるのに唯一高額取引されていることが特徴で、その取引額は12億円にも上るとされています。 フローイングダラー銀貨が銀貨でありながら高額取引される理由は、アメリカの歴史にあると言われています。アメリカの貨幣鋳造所がオープンしたのは1792年であり、2年の試運転を経て本運転に入りました。つまり、この銀貨はアメリカ発の貨幣と言えるのです。さらに現在、120~130枚しかないことからさらに高額取引となるのです。

セイント・ゴーデンズ・ダブルイーグル

1933年にアメリカで発行された20ドル硬貨で90%が金貨でできています。彫刻家がデザインしており、アメリカで最も美しいコインと称されています。一度も流通することなく溶かされたこともあり、現在残っている量が非常に少なく、現存しているものは10枚程度です。1枚が個人コレクターにより7億5千万円で買い取られたことがあります。

古い時代の古銭=価値があるは間違い!古銭の価値を左右する3つのポイント

多くの人が古銭は古ければ古い程価値が高いと思いがちです。しかし、古銭の価値は時代で決められるものではありません。古銭の価値を決めるのは次の3つです。

発行枚数

古銭の価値を最も左右するのが発行枚数です。すなわち、発行枚数が少なければ少ない程価値が出ます。古い時代の古銭は現存している枚数が少ないことから価値が出ることがありますが、ある程度の発行枚数が確保されており、なおかつ現存している枚数が多い場合には時代が古くても高い価値は見出せません。発行された時代が最近であっても発行枚数が少ないと価値が出てきます。

歴史的価値

徳川家や豊臣家など歴史に名を遺す人物が発行に関与している場合には価値があがり買取相場も高まります。自身では歴史的な価値が分からないという場合には、買取業者に相談しても良いでしょう。

保存状態

古銭の価値を決めるのは保存状態です。同じ古銭であっても保存状態が良い方が高額買取となります。また、損傷が激しいと本当に価値のある古銭かどうかを見極められないこともあります。紙幣については破れがあると価値が一気に下がります。

まとめ

古銭買取 まとめ

古銭は古ければ古いほど良いというわけではなく、発行枚数がその価値を決めます。また、保存状態も買取価格を左右するため、作られた時代よりも発行枚数や、保存状態に注目しましょう。 とはいえ、個人で発行枚数を調べることは困難といえます。そのため、古銭を買取に出したいと悩んでいる方は、買取業者に依頼をして古銭の価値を調べることが迅速に古銭の価値を知るための有効な方法となるでしょう。 古銭の買取価格を知りたい方はぜひ総合買取の華丸へご相談ください。華丸は古銭のうち、特に大判小判や銀貨金貨の買取実績が豊富です。また、他の種類の古銭であっても豊富な知識でその価値をお伝えすることが可能です。出張買取を無料で行っているため、金品をもって外出することを不安に感じている方にも安心してご利用いただけます。古銭の買取を検討している方、価値を知りたい方は総合買取の華丸へぜひご相談ください。

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