腕時計は使用しながらも良きタイミングで買取してもらうことができるため、実用的なアイテムであるといえます。一方で、価値を保つためには定期的なメンテナンスが重要です。本記事では腕時計の価値を保つために行うべきメンテナンス方法を解説します。また、買取時に注意しておく点についても解説するため、腕時計をいずれ買取してもらおうと考えている方はぜひ参考にしてみて下さい。
腕時計の価値を保つにはメンテナンスが重要!
腕時計の価値を保つためにはメンテナンスが非常に重要です。ここでは、メンテナンスを始める前におさえておきたいポイントについて解説します。
メンテナンスの道具をそろえよう
腕時計のメンテナンスをする際にはさまざまな道具が必要です。主に必要になるのがクロス、綿棒、歯ブラシです。クロスは時計の表面や、ブレスレット部分を磨くときに使います。一般的なクロスでも問題ありませんが、高級時計など傷を絶対つけたくない時にはセーム革という野生の鹿革を使ったクロスを使うと静電気も発生しにくく、傷もつきにくく仕上がります。セーム革が無い場合にはマイクロファイバーのクロスでも代用できます。タオルは傷をつける上にタオルの繊維もつくため控えましょう。 ブラシは時計の隙間の汚れを落としたり、メタルブレスレットの清掃に使ったりします。馬の毛を使ったブラシが軟らかく時計に傷をつけにくいことから使用において理想的ではありますが、市販の軟らかい歯ブラシでも問題なく使えます。
メンテナンスの頻度
メンテナンスは毎日行うべきものと、数ヶ月に一度行うべきものがあります。 毎日行うべきメンテナンスはその日の汚れを落とすことです。汚れは溜まっていくと、落ちにくくなりますので、使用後は時計を拭いたり、その日についた汚れを落としたりしましょう。 一方、数ヶ月に一度やるべきなのはリューズとケースの間、回転ベゼルとケースの間の汚れ落としです。どちらも放置すると汚れがたまり、トラブルの原因になるため、数ヶ月に一度は汚れを取り除きましょう。
パーツ別具体的なメンテナンス方法
ここからは、パーツ別に知っておくべきメンテナンス方法について解説します。
ケースやガラスのメンテナンス
ケースやガラスとは文字盤を収めている表面のカバーのことです。この部分は乾いたクロスで拭いて汚れを落としましょう。汗が付着したから水洗いしたいと思う方もいますが、このケースやガラスと外枠をつないでいるパッキンというゴムが、水に非常に弱いため、パッキンが濡れるとゴムが劣化して破損したり、文字盤に汚れが侵入したりする原因となります。そのため、乾いたクロスで拭き取るのみとしましょう。
ベゼルやリューズのメンテナンス
ベゼルとは時計のガラス(風防)の周りにあるリング状のパーツ、リューズとは時計を操作する時に回して使うパーツで、時計の文字盤の3のあたりについているものです。この部分は細かい溝がありクロスで拭き取ることが難しいのでブラシを使って細かい汚れを取り除きましょう。綿棒を使って溝を1つずつなぞって汚れをかきだすのも効果的です。時々ブロアーを使って汚れを吹き飛ばそうとする方もいますが、汚れが内部に入り込む可能性があるので避けましょう。
バンドのメンテナンス
バンドとは腕につけている部分のことです。この部分は素材によってメンテナンス方法が変わります。 金属素材の場合は時計から取りはずせば水洗い可能です。まずはクロスを使って傷がつかないように優しく拭き取り、それでも汚れが落ちない場合には水で濡らした綿棒を使ってみましょう。それでも汚れが取れない時には水洗いも検討しましょう。終わったら必ず水気が無くなるまでしっかりとふき取る必要があります。 革素材はクロスで優しく拭いて汚れを落としましょう。汗や水が付いた場合にはその都度拭き取ることでメンテナンスが簡単になります。強い汚れの場合は硬く絞った布を汚れに押し当てて落とせます。においが気になる場合には革ベルト専用の消臭スプレーを活用しましょう。週2回程度の使用がベストです。 シリコンやウレタンバンドは水や傷に強い素材ですので基本的には、タオルで拭けば問題ありません。もしも汚れが強い場合には時計から外したうえで中性洗剤を使って洗うのもおすすめです。洗浄後は水気をしっかりと拭き取りましょう。
腕時計のメンテナンスをする際の注意点!
腕時計のメンテナンスをする際には注意しておくべき点についてもおさえておきましょう。
水を使ってメンテナンスしない
汚れを綺麗に落とすならば、水を使って磨いた方が良いと思う方も多いようですが、特に防水加工がされていない腕時計は水を使ってお手入れをした結果、壊れる可能性が極めて高くなります。そのため、水を使ったお手入れは避けましょう。ただし、一部のベルトにおいては時計から離し、使用後にしっかり水気をふき取ることを条件に水が使えることもあります。
メンテナンスの際に自身で時計を分解しない
自分で腕時計を分解して手入れすると、元に戻せなくなったり内部にホコリが入って使えなくなったりします。分解して行うメンテナンスをオーバーホールというのですが、このオーバーホールは必ず業者に依頼して行いましょう。オーバーホールは時計の種類にもよりますが、3~5年に一度行うのが理想です。特に機械式腕時計の場合は1日10〜20秒以上、クォーツ時計の場合は月に0.3〜15秒以上時刻が進んだり遅れたりしたらオーバーホールを検討しましょう。
メンテナンス後の保管方法にも注意
メンテナンスをしっかりと行えたとしても保管方法がずさんではメンテナンスをした意味がありません。メンテナンス後は保管方法にも注意しましょう。腕時計は高温多湿や磁器、乾燥に弱いです。そのため、メンテナンス後に直射日光が当たる所に置いたり、スマートフォンやパソコンの近くに置いたり、乾燥材の近くに置いたりするとメンテナンスの意味がなくなってしまいます。必ず専用の箱に入れて、高温多湿や磁器を避けた環境で保管しましょう。
買取時に注意しておくべき3つのポイント
腕時計を買取に出そうと検討した際に注意しておきたいポイントが5つあります。このポイントをおさえておくことで、高価買取も期待できます。買取時に注意しておくべきポイントは次の通りです。
買取時に重要なのはタイミング
腕時計は価格が時期や為替によって変動しやすいため、タイミングを見極めるのがポイントです。例えば海外ブランドの腕時計を買取してもらう場合、円安の方が買取額が上がります。他にも入学式や入社式のタイミングやクリスマスなど腕時計を贈るタイミングも買取額が上がる傾向にあります。自身が売りたいタイミングもあるかもしれませんが、高値で買取してもらいたいという場合には高値になるタイミングを逃さないように注意しましょう。
劣化する前に買取してもらう
腕時計は保管方法によって劣化がしやすいです。そのため、買取してもらおうと決めたらなるべく早く買取業者へ相談すると良いでしょう。劣化したからと言って買取してもらえないことはありません。しかし、価格が下がる可能性が高いという点は理解しておきましょう。
付属品は全てつける
買取の際には必ず全ての付属品をつけた上で買い取ってもらいましょう。腕時計についてくることが想定される付属品は次の通りです。
- 時計の入っていた箱
- 保証書
- サイズ調整の際に余ったコマ
- 替えベルト
他にも、一度でも業者に依頼してメンテナンスをしてもらっている場合には、メンテナンスや修理の証明書も渡されているため、こちらも併せて買取業者に提出しましょう。
腕時計を毎日使うことがメンテナンスにもなる
腕時計のメンテナンスが面倒臭いと感じて、それならば腕時計を使わずに保管しておこうと考える方もいるかもしれません。腕時計の中でも機械式は毎日使うことを想定して作られています。そのため、使わずにずっと保管していると潤滑油が固まって摩擦が起こり、故障の原因となります。毎日使って、その都度メンテナンスをするのが理想的です。
まとめ
腕時計を高値で買取してもらうためには定期的なメンテナンスが重要です。腕時計の価値を保つためにも定期的にメンテナンスを行いましょう。ただし、自分でできることには限りがあります。全てを行おうとせずに、業者も活用しながらメンテナンスをしていきましょう。また、腕時計には高値で買取してもらえるタイミングがあります。もしも、使用していて買取してもらおうと考えた場合には、タイミングも見極めて買取業者に依頼しましょう。 腕時計の買取を検討している方には総合買取の華丸をおすすめします。華丸では高級時計を始め、さまざまな時計の買取を行っています。また、何年も使っていない、動くか分からない、壊れている、付属品もないといった場合にも買取が可能です。メンテナンスをして大切に使い続けた腕時計から、メンテナンスをしばらくしていない腕時計まで、買取を検討している方はお気軽にご相談ください。