自宅で眠っている骨董品を、ただのガラクタだと思って放置している方もいるかもしれません。
しかし、その骨董品には高い価値がある可能性があります。
本記事では、自宅で眠っている骨董品の価値を見直したいと考えている方に向けて、骨董品の価値を確認する方法や、特に価値が高く評価されるアイテムについて分かりやすく解説します。
骨董品の価値を左右する4つの要因
骨董品の価値を左右するのは主に次の4つです。この4つをおさえたうえで、自宅にある骨董品をチェックしてみましょう。
作られた年代と保存状態
作られた年代が、古ければ古い程価値が高くなる傾向にありますが、その価値をさらに高めるのが保存状態です。
一般的に、古い年代のものほど保存状態が悪かったり、原形をとどめていなかったり、付属品が消失しているものが多いです。
また、日本では何度も戦争や災害が繰り返されてきた歴史的背景もあり、これらの災いを原形をとどめたうえで乗り越えてきた者は非常に少ないです。
このように、作られた年代と保存状態は骨董品の価値を大きく左右する重要なポイントとなっています。
希少性
骨董品の希少性は価値を大きく左右します。
次のものは希少性が高い骨董品として扱われます。
これらは希少性が高いと判断され、高額で買い取られる傾向にあります。 例えば当時は人気が無かった作者が時を経て人気が出た場合には、人気が無かったがゆえに製作数が少ない傾向にあるため価値が高くなります。 ほかにも短命だった作者の作品も製作数が少ないため、希少性が高いと判断されます。
作家や職人
人気の作家が作ったものは高い価値が見出されます。 特に美術品や工芸品では、有名作家の影響が強く反映されます。 また、伝統工芸品は作家問わず、価値が出るケースがあり、古九谷や伊万里焼がその例です。
需要と供給
作家や職人のサイン、時代背景などさまざまな要因がマッチしていたとしても需要と供給がマッチしていなければ高額買取にはなりません。
例えば、能登地方の伝統工芸品である輪島塗はそもそも骨董品としての高い価値は確立されていないものでした。
しかし、能登半島地震を受け、今後輪島塗の生産再開のめどが立っていないことや消失したものが多かったことから、今後は高い価値が就くということが予想されています。
このように、世の中の需要と供給のバランスは骨董品の価値を大きく左右するものとなるのです。
価値がある状態で骨董品を売るためのポイント
価値がある状態で骨董品を売りたいと考える方は、ぜひ次のポイントを押さえておきましょう。
付属品をそろえておく
骨董品の価値を高めて売りたいと考えた場合には必ず付属品を全て揃えましょう。
骨董品が入っている木箱や袋、鑑定書、保証書の有無は査定額に大きく影響します。
付属品には作者のサインが記されている場合も多く、これが作品の時代背景や真贋の判断に役立つため非常に重要です。骨董品の価値を正確に評価してもらうためにも、付属品は必ず用意しましょう。
売り出すタイミングを見極める
骨董品の売却は、需要と供給のバランスを見極めて売ることが重要です。
シーズンによって価値があがる骨董品もあれば、いきなり需要が高まる骨董品もあります。
例えば、お正月やひな祭りなど日本独特の祭事の際には和食器などが価値が高まります。
ほかにも、没後の周年行事で博物館が特集を組まれた作者の骨董品は周年行事中は価値が高くなる傾向にあります。
ただし、査定をしてもらった時には需要が高まっていたから高額だった場合でも、需要が無くなった時に売却すると査定額よりも大幅に価格が落ちることがあるため、売り出す時には、需要を見極めておきましょう。
自身で修繕しない
骨董品に不備があった時に自身で修繕してから売ろうと考える方もいますが、自身での修繕は控えましょう。
自分で修繕すると、骨董品の価値が下がることがあります。
もしも壊れている部分を直したいという場合には、自身で行わずに専門業者へ依頼しましょう。
自宅に価値がある骨董品を見つけたら査定の検討を!
自宅に価値がある骨董品を見つけたがどうすればいいかわからない、どのくらいの価格が就くのか知りたいという方はまず査定を検討してみましょう。 査定は買取業者で行えます。査定を検討した方は、ぜひ次の方法で買取業者に依頼してみましょう。
買取業者の選び方
買取業者はたくさんありますが、業者によって骨董品を見極める力に差があります。
そのため、骨董品買い取りに精通した買取業者を選びましょう。
ホームページを見ると買取実績や買取実例が明記されていることが多いので参考にしてみて下さい。
相見積もりをとる
見積もりは必ず何社かに依頼して、査定額を比較しましょう。
同じ骨董品でも買取業者によって評価や見方が異なることがあります。
査定額が最も高かった業者を活用するのがおすすめです。
リサイクルショップは避ける
骨董品を見つけても買取が面倒でついリサイクルショップを活用すれば良いと思う方もいます。
しかし、リサイクルショップで骨董品を売ることは避けておきましょう。
リサイクルショップは電化製品や衣類、玩具、家具など身近なものを得意とするため、骨董品の価値を正しく判断できる人は少ないと言われています。
本来つくはずの価格よりも低価格で取引される可能性があり、適正価格をつけられない可能性が極めて高いため、リサイクルショップではなく買取業者を活用しましょう。
まとめ
自宅で眠る骨董品の中には実は高い価値があるものもあります。
価値があるものは、価値があるタイミングで買取してもらうことが重要です。
自宅で眠っている骨董品を見つけたら、作者や年代、付属品などをチェックしたうえで、査定を依頼してみましょう。
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