
研究や仕事のために集めた建築・哲学・法律などの研究書は、退職や研究室の引っ越しをきっかけに手放すかどうかを考える方も多いでしょう。ただ、線引きや蔵書印が残った本、バーコードのない古い本、カバーをなくした本は、売れるのかどうか見当がつきにくいものです。
この記事では、建築・哲学・法律の分野ごとの中古の需要と、査定で見られる点を解説します。数百冊にもなって店舗まで運ぶのが大変な場合は、自宅まで査定に来てくれる出張買取が便利です。
建築・哲学・法律などの学術書にも中古の需要がある
学術書は定価が高いため、学生や研究者、仕事で使う方のあいだで中古でも人気があります。
ただし、新しい版ほど選ばれやすい分野もあれば、刊行から年数がたった本でも人気がある分野もあるので、建築・哲学・法律の順に見ていきましょう。
建築の研究書や作品集
建築の分野では、建築史や構造、都市計画を扱う研究書に加え、建築家の作品集も中古で需要があります。作品集は図版の多い大判の本が中心で、絶版になると新品では手に入りにくいため、めずらしさを評価されることも少なくありません。
代表的なのは、エーディーエー・エディタ・トーキョーの「GA」シリーズや、鹿島出版会の「SD 選書」などです。構造計算や建築法規を扱う本は、基準が改正されると新しい版のほうが選ばれやすいでしょう。
哲学・思想の研究書
哲学や思想の研究書は内容が古くなりにくく、刊行から年数がたった本でも中古で選ばれやすい分野です。岩波書店の『カント全集』のような古典の全集や、絶版になった研究書は、めずらしさから評価されることもあるでしょう。
裏表紙にバーコード(ISBN)のない古い本や、海外で出版された洋書も内容によっては中古で選ばれるため、古いというだけで処分を決めないようにしてください。
法律の体系書や注解書
ひとつの法分野を順序立てて解説した体系書や、条文ごとに解説を加えた注解書(コンメンタール)は定価が高く、学生や実務家のあいだで中古でも根強い人気があります。
ただ、法律は改正が多く、改訂版が出ると古い版は選ばれにくくなる点に注意が必要です。有斐閣の『注釈民法』や『判例百選』シリーズのように版を重ねる本は、使わなくなった時点で早めに手放すほうがよいでしょう。
学術書の査定では書き込みや付属品が見られる
学術書は内容を読むための本なので、多少の使用感よりも本文が読めるかどうかが重視されがちです。書き込みや蔵書印、本の傷み、付属品、全集のそろい方の 4 つに分けて、査定で見られる点を確認しておきましょう。
書き込みや蔵書印はどこまで影響する?
書き込みや線引き、記名・蔵書印があっても、本文が読めれば買取対象になることがあります。査定額は筆記具の種類や書き込みの量によって変わり、消せないインクや多くのページへの書き込みは、査定額が下がりやすくなります。
小口(本の断面)への記名や蔵書印・除籍印だけで、処分を決める必要はありません。ただし、本文が読めないほどの塗りつぶしや、演習書の解答欄への書き込みは、買取が難しくなる場合もあります。
水濡れやカビ、たばこのにおいは影響が大きい
背表紙の日焼けや角の小さな傷みと、読むのに支障が出る傷みとでは、査定への影響の大きさがまったく異なるものです。
水濡れでページが波打っている本や、カビやシミが広がった本、たばこや湿気のにおいが染みついた本、落丁やページの破れがある本は、次に読む人が気持ちよく使えないため、買取が難しくなることがあります。
付属の CD-ROM や月報が残っているか
学術書の CD-ROM や DVD、別冊資料、函(本を収めるケース)、全集の月報(各巻に付く小冊子)などがそろっているか確認しましょう。
付属品の不足は査定額に影響する場合がありますが、カバーや函がなくても、本体の状態などによっては買取対象になります。
全集やシリーズが巻数どおりそろっているか
全集やシリーズは、全巻がそろっていると一式として評価されやすい傾向があります。欠けている巻があっても処分を決めつけず、何巻が欠けているかを確かめておきましょう。
家族が持ち出していたり別の棚に紛れていたりすることもあるので、査定の前に本棚全体を見渡しておくとよいでしょう。
買取前に確認!学術書を売るときの準備
査定の前に、書き込みの扱いと手元の本の控え方を確認しておきましょう。冊数が多くて運び出すのが大変な場合に便利な出張買取についても説明します。
鉛筆の書き込みは消しゴムで消しておく
鉛筆やシャープペンシルの書き込みは、紙を傷めないよう、消しゴムで軽く消しておきましょう。
ボールペンやマーカーの跡は、修正液や修正テープで隠すと下の文字まで読めなくなり見た目も悪くなるため、手を加えずそのまま査定に出すほうが無難です。本棚に長く置いていた本は天(本の上側の断面)にホコリがたまりやすいので、乾いた布で軽く拭き取っておくとよいでしょう。
分野や冊数、版をメモしておく
冊数が多いときは、分野ごとのおおよその冊数と、全集であれば何巻まであるかを書き出しておくと便利です。
法律書のように新しい版かどうかで査定額に差が出やすい本は、奥付(巻末にある発行情報のページ)で版と刊行年を確かめて書き添えておきましょう。メモを見ながら問い合わせれば、どんな本が何冊あるかを伝えやすいはずです。
冊数が多い研究書は出張買取でまとめて売る
研究室の退去や定年退職、家族の書斎の片付けなどで数百冊の研究書を手放す場合、段ボールに詰めて店舗まで運ぶだけでも大きな負担になります。
自宅まで査定に来てくれる出張買取なら、重い本を運び出す必要がありません。本棚に並べたまま見せられるので、分野ごとに棚を分けておくと、査定が早く進むでしょう。
まとめ
総合買取の華丸では、建築・哲学・法律をはじめとする学術書や全集の出張査定を行っています。出張料・査定料は無料です。
研究室や書斎に並んだ本をご自宅でまとめて拝見するので、重い研究書を何箱も運び出す手間はかかりません。売却するかどうかは査定額を確認してから決められますので、書き込みや付属品の欠けが気になる本も、まずはお気軽にご相談ください。
この記事の監修者
津村 雅之Masayuki Tsumura
株式会社 2nd Village
代表取締役
プロフィール
リユース業界歴は10年以上。大手出張買取会社にて営業部長を務め、約100名の組織を率いながら業績拡大を牽引。その後2022年に独立し株式会社2nd Villageを設立し、買取ブランド「総合買取 華丸」を展開。安心感あるブランド設計と、ウェブ集客を活用し成長企業に育て上げた。その独自の経営哲学と人材育成への情熱は、次世代リユース業界を牽引する存在として注目を集めている。





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