電子ピアノの買取相場と査定額を上げるコツを紹介

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電子ピアノ(デジタルピアノ)は、アコースティックピアノの音を電子技術によって再現している電子楽器です。アコースティックピアノに近い弾き心地が得られながらも、音量を調節したり、コンパクトに設置できたりすることなどから、ピアノ初心者やご家庭向けとして人気の高い楽器です。
本記事では、電子ピアノの種類や買取価格と相場、電子ピアノを買い取ってもらう方法などをご紹介します。
電子ピアノの買取業者をご検討の方は、ぜひご参考ください。

電子ピアノの種類

電子ピアノの構造は、「据え置き型」と「ポータブル型」の2つに大きく分けられます。
据え置き型は、鍵盤、脚、ペダルなどが一体型で、比較的一般的なデザインです。スピーカーを多数搭載できるため、音響面での利点があります。安定感がある一方、移動を目的としていないため、持ち運びには向いていません。
ポータブル型は、鍵盤本体のみが独立しており、商品によってはスタンドが付属していません。ポータブル型の最大のメリットは、持ち運びが容易であることです。ライブ演奏や収納時にも便利でしょう。

また、電子ピアノの音は、あらかじめ録音されているアコースティックピアノの音を用いた「サンプリング音源」と、鍵盤をたたく度に電子音を作る「モデリング音源」の2種類があります。この違いによって、電子ピアノの音色が大きく左右されます。

電子ピアノの買取価格を調べる

次に、電子ピアノの買取価格を調べる方法を説明します。
一般的な方法としては、そのピアノが中古で販売されている価格に一定のかけ率をかけることで、大まかな買取相場を割り出すことが挙げられます。
具体的な計算式は「中古の販売価格 × 0.2〜0.4」です。
なお、電子ピアノの中古販売価格は、型番と製造年数から調べることができます。
また、発売から日の浅い新しいモデルは、買い手が付きやすく、高いかけ率で買い取ってもらえる傾向があります。
逆に、古いモデルはかけ率も低く、最悪の場合は買取価格が付かないことも少なくありません。

買取価格の目安は、以下の通りです。

ピアノの発売後の経過年数

かけ率の目安

およそ02

0.3~0.4

およそ38

0.2~0.3

およそ9年以上

0~0.2

これらの情報をもとに、適切な買取価格を調査してみてください。

電子ピアノの買取相場

ここからは、電子ピアノの買取相場を解説していきます。
以下の5種類のピアノについて見ていきましょう。

  • ヤマハの電子ピアノ
  • カシオの電子ピアノ
  • カワイの電子ピアノ
  • ローランドの電子ピアノ
  • コルグの電子ピアノ

それぞれ確認してください。

ヤマハの電子ピアノ

ヤマハの電子ピアノの買取相場は、一般的に1万円から5万円(NP-11は2,000円)といわれています。
ヤマハは国内電子ピアノメーカーでは、名実ともにNo.1のメーカーとして知られています。その理由は、機種のラインナップが非常に多彩かつ豊富であり、下位から中位、上位モデルまで幅広く提供していることです。
また、どの価格帯のモデルも高品質であり、おすすめできます。
ヤマハの電子ピアノは、鍵盤のタッチ感や音質の再現性に優れており、プロの演奏家からも支持されている電子ピアノです。
そのため、中古市場でも需要が高く、一定の買取相場が形成されています。

カシオの電子ピアノ

カシオの電子ピアノの買取相場は一般的に1万円といわれています。
カシオは計算機のイメージが強いですが、実は有名な電子楽器メーカーでもあります。
カシオの主なラインナップは、デジタルピアノやキーボード、シンセサイザーなど。
これらの製品は、初心者からプロフェッショナルまで、多くのミュージシャンのニーズに応えるために開発されています。
カシオの電子ピアノは、優れた音質とタッチ感を実現し、演奏する喜びが売りです。
また、使いやすいインターフェースや多機能性も特徴であり、学習や演奏の支援に役立ちます。
カシオの電子ピアノは、手頃な価格帯でありながら、高品質な楽器を手に入れることができるため、幅広い層に人気です。

カワイの電子ピアノ

カワイの電子ピアノの買取相場は、一般的に1.5万円から2万円強といわれています。
電子ピアノは、非常に多くの種類が販売されていますが、多くのデジタルピアノではグランドピアノとは異なる鍵盤の戻りなどに不満を感じるという声も多くあります。
しかし、カワイの電子ピアノはグランドピアノのタッチにこだわり、鍵盤の操作性が非常に優れているといわれています。
カワイはピアノメーカーとしての長い歴史を持ち、高品質な楽器を提供してきました。
その経験と技術を活かし、電子ピアノでも本物の演奏体験を追求しています。
カワイの電子ピアノは、豊かな音色と迫力のある響きを実現し、プレーヤーにとって満足のいく演奏を可能にしています。

ローランドの電子ピアノ

ローランドの電子ピアノの買取相場は、一般的に1.5万円から4.5万円です。
ローランドは、日本の電子楽器メーカーで、鍵盤の押し下げ具合を感知して音量や音色を自動的に調整できる「タッチセンス」を初めて搭載したモデルを発売しました。
この機能により、弾奏の表現力が向上し、より自然な演奏が可能となります。
また、連動するアプリを使用することで、内蔵曲の楽譜を閲覧したり、音当てゲームなどを楽しんだりすることもできるでしょう。
これにより、練習がより楽しくなりますし、練習のサポートにも役立ちます。
ローランドの電子ピアノは、高品質な音色と操作性、豊富な機能を備えており、幅広いニーズに応えることができます。

コルグの電子ピアノ

コルグの電子ピアノの買取相場は、一般的に5,000円強から2万円強といわれています。
コルグは、ローランドと同様に日本を代表する電子楽器メーカーであり、とくにシンセサイザーは世界中に多くのファンを持っています。
コルグはシンセサイザーを作る技術において非常に優れており、その技術を電子ピアノにも活かしているのが特徴です。
ピアノの音作りや表現力をグランドピアノに近づけるための技術は、シンセサイザーと電子ピアノの間に共通する部分が多く存在します。
そのため、コルグの電子ピアノは、高品質な音色や表現力が特徴となっています。
コルグの音楽技術の粋が結集した電子ピアノは、演奏者にとって優れた演奏体験をもたらしてくれるでしょう。

電子ピアノを買い取ってもらう方法

次に、実際に電子ピアノを買い取ってもらう方法を見ていきましょう。
主な方法としては、以下の4つが挙げられます。

  • 出張買取
  • 宅配買取
  • 店頭買取
  • フリマアプリを利用する

それぞれ解説していきます。

出張買取

出張買取は、電子ピアノを売却するための方法のひとつです。
自宅にいながら申し込みや査定、売却手続きが完了できる便利な方法です。
査定日は自身の都合に合わせて自由に選択できますが、買取業者の対応エリア内に住んでいる必要がありますので、あらかじめ調べておくことが重要といえます。
一般的に、搬出に伴う費用は発生しない場合が多いですが、大型の電子ピアノを売却する場合は当日の運搬にかかる費用が査定価格から差し引かれる場合もありますので、注意が必要です。
出張買取は手間を省き、自宅にいながら効率的に電子ピアノを売却できる方法です。

宅配買取

宅配買取は、電子ピアノを売却する方法のひとつです。
査定の訪問がない代わりに、電子ピアノを直接業者に送ることができます。
ただし、大型の電子ピアノの場合は出張買取が主流であり、宅配買取を行っている業者は少ない傾向があります。
しかし、ハードケースに収納できるサイズのキーボードやシンセサイザーなどは、宅配買取に対応している業者が多いため、そのような電子ピアノを売却したい場合は宅配買取を利用することも可能です。
宅配買取では、事前に買取依頼を申し込み、後日業者から送られてくる梱包資材(業者によっては提供されない場合もあります)を使って売りたい電子ピアノを梱包し、指定の宛先へ発送することが一般的な流れです。
宅配買取は手間を省き、遠方に住んでいる場合でも電子ピアノを売却できます。

店頭買取

店頭買取は、電子ピアノを直接店舗に持ち込み、その場で査定と買取が行われる方法です。
事前に電話やメール、オンラインフォームで買取依頼を申し込み、指定した日程に電子ピアノを店舗に運ぶことが必要です。
買取の前には付属品の有無や掃除の必要性を確認しましょう。
査定後は、その場で買取と支払いが行われるため、わずか1日で売却や処分が完了します。
店頭買取はほかの買取方法に比べてもっともスピーディーに売却を済ませることができるため、引っ越しの予定が迫っていたり、急いで売却したい場合におすすめです。

フリマアプリを利用する

フリーマーケットアプリを利用して電子ピアノを売却する方法は、簡単で便利です。
アプリをインストールしたら、商品の情報や実際の写真などを登録し、価格を設定したら出品完了です。
すると、興味を持ったユーザーからのコメントや購入申し込みがあれば、値段や配送方法などの交渉を行い、取引を進めます。最終的な合意が成立すれば、商品を送るか、直接受け渡しを行い、支払いを受けることができます。

また、フリーマーケットアプリのほかに、オークションサイトやオンラインマーケットなどもほとんど同様の手順で行えます。アプリやサイトをそれぞれ確認し、自分にあった手段を選びましょう。

買取不可になることもある

電子ピアノの買取価格が見合わない場合や、買取業者から買取不可と判断された場合、ご自分で処分しなくてはいけません。
処分費用は、自治体の区分によって異なりますが、1,500〜2,000円程度かかることもあります。小型のシンセサイザーやキーボードの場合は、一般の不要品として300〜500円で処分できます。

もしも費用をかけずに処分したい場合は、リサイクルショップや買取業者の「無料引き取り」を利用することがおすすめです。
製造年が10年以内で動作確認が可能な3本ペダルタイプや、故障の有無に関わらずキーボードタイプは、多くの業者が無料で引き取りを行っています。

ただし、大型の電子ピアノを引き取ってもらう場合は、搬出費用や運搬料金が高額になることがあるため、無料だからと安易に申し込むのは控えましょう。

電子ピアノの査定額を上げるポイント

ここからは、電子ピアノの査定額を上げるポイントを解説していきます。
ぜひ、以下の4つのポイントを意識してみてください。

  • 付属品を揃える
  • 鍵盤の状態を確認する
  • 製造年代を確認する
  • 複数の業者を比較する

それぞれ詳しく解説します。

付属品を揃える

電子ピアノには、本体のほかにスタンドやペダルなどが付属している場合があります。これらの付属品が揃っていると、買取業者はその分を考慮して査定額を上げる傾向があります。
したがって、売却を考えている電子ピアノに付属品が欠品している場合は、できるだけ揃えるようにしましょう。

また、付属品の状態も重要です。付属品に傷や汚れがある場合は、修理やクリーニングを行うことで査定額をアップさせることができます。

鍵盤の状態を確認する

電子ピアノの査定額を上げるためには、鍵盤の状態確認が重要です。
まずは、鍵盤(キー)の動作をチェックしましょう。
鍵盤がスムーズに動かない場合は、修理が必要です。複数のキーが機能しない場合には、部品を交換する必要があります。
また、鍵盤の見た目も重要です。傷や汚れが目立つ場合は、クリーニングや修復を行い、美しい状態に整えることで査定額を高めることができます。

製造年代を確認する

電子ピアノの製造年代は、その機能や性能に大きな影響を与えます。
新しいモデルはより進化した機能や技術を備えているため、新しい電子ピアノほど高い査定額になる傾向があります。その一方で、古いモデルは古い技術や仕様であることから、査定額は低くなる傾向があります。

また、製造年代によっては部品の供給や修理の難易度にも影響を与えるでしょう。修理が容易にできると判断される場合、査定額が高くなる傾向があります。

複数の業者を比較する

電子ピアノの査定額を上げるためには、複数の業者を比較することが重要です。
業者により査定額が異なる場合があるため、まずは複数の業者に査定を依頼し、それぞれの査定額を比較しましょう。
業者によっては特定のブランドやモデルに強みを持っていることがあり、その場合は高い査定額が提示されることもあります。
また、業者の信頼性や評判も重要な要素です。査定業者のレビューや口コミを調べることで、信頼できる業者を選ぶことができます。

さらに、業者の対応や査定方法も比較対象です。
丁寧な査定を行い、適正な査定額を提示してくれる業者を選ぶことが大切です。
複数の業者を比較することで、より高い査定額を得ることができるでしょう。

高額査定が期待できる電子ピアノ買取業者の選び方

ここからは、高額査定が期待できる電子ピアノ買取業者の選び方を3つ紹介していきます。

  • 手数料がかからない業者を選ぶ
  • 電子ピアノに精通した査定員の有無を確認する
  • 出張買取が可能な地域を確認する

それぞれ見ていきましょう。

手数料がかからない業者を選ぶ

高額査定が期待できる電子ピアノ買取業者を選ぶ際には、手数料がかからない業者を選ぶことが重要です。
手数料のかかる業者では、査定額から手数料を差し引かれることがありますので、実際の買取金額は低くなる可能性があります。
そのため、手数料がかからない業者を選ぶことで、差し引かれることなく本来の査定額が反映されるため、より高額な買取金額が期待できます。

さらに、手数料がかからない業者は、明確かつ透明なサービスを提供している傾向があるため、信頼性も高いでしょう。
事前に業者へ問い合わせるか、公式ウェブサイトで確認することをおすすめします。

電子ピアノに精通した査定員の有無を確認する

電子ピアノを高額で売却するためには、電子ピアノに精通した査定員が存在する買取業者を選ぶことも重要です。
電子ピアノはほかの楽器とは異なる特徴や機能を持っていますので、専門的な知識と経験が求められます。
電子ピアノに精通した査定員は、ピアノの状態やメンテナンスの具合を正確に評価し、適切な査定金額を提示できます。
さらに、専門知識を持つ査定員がいることは、付加価値のある要素や状態が適切に評価される確率が高いというわけでもあります。
したがって、査定員の資格や経験、プロフィールを注意深くチェックし、電子ピアノに精通した買取業者を選ぶことがおすすめです。

出張買取が可能な地域を確認する

出張買取が可能な地域を確認することも、電子ピアノを高額で売却するための重要な要素です。
出張買取では、買取業者の査定員が直接自宅や指定の場所まで訪問し、電子ピアノの査定と買取手続きを行います。
この方法は、自宅に大型の電子ピアノがある場合や、自分で運ぶことが難しい場合にとくに便利です。
出張買取が可能な地域は、買取業者のウェブサイトや問い合わせ先で確認できます。
一部の大手買取業者は全国的に出張買取を行っていますが、中には地域によって制限されている場合もあります。
したがって、自分の地域が対応地域に含まれているかを確認することが重要です。
また、出張買取の利点は、査定員が直接電子ピアノを確認できるため、正確な査定が行われることです。
さらに、交渉や手続きも現地で行われるため、安心感やスムーズな取引が期待できます。
出張買取ができるかどうかを確認することは、電子ピアノを高額で買い取ってもらうために重要なポイントです。

電子ピアノの傷は査定額にどう影響する?

電子ピアノの表面に付いた傷は、買取業者によって査定額に異なる影響を与えます。
一般的に、業者では修復を専門とする職人が介入し、研磨やコーティングなどの方法で傷を修復することがあります。
そのため、浅い擦り傷や塗装剥がれであれば、査定においてあまり影響が出ないこともあります。

ただし、業者によってはわずかな傷でも買取価格を下げる可能性があるため、業者選びは慎重に行う必要があります。
一部の業者は傷の有無や具合に対して細かな評価基準を持っていることもありますので、事前に複数の業者に相談することがおすすめです。

また、明らかな割れやヒビ、穴、深い凹みなど、修復が困難な重大な傷がある場合は、買取価格に大きな影響を与える可能性があります。
こうした傷は買取価格を下げる要因となるため、査定前に業者に確認し、適切な判断を行いましょう。

結論として、電子ピアノの傷は査定額に影響する場合があるため、業者選びと傷の状態をしっかりと確認することが重要です。
複数の業者に相談し、親切かつ丁寧に対応してくれる業者を選ぶことで、より高額な査定結果を得ることができるでしょう。

電子ピアノの買取価格が上がりやすい時期

電子ピアノの買取価格が上がりやすい時期は、クリスマスシーズンの11月下旬から12月、新学期が始まる前の2月下旬から3月、そして夏休み前の6月から7月上旬です。
クリスマスシーズンは、プレゼント需要が高まり、音楽に関心のある人々が増えます。
とくに、電子ピアノは初心者から上級者まで幅広いニーズに応えることができるため、需要が高まり、買取価格も上昇します。

新学期が始まる前の2月下旬から3月は、音楽教室や学校での音楽活動が本格化する時期です。
学生や保護者は、新しい学年や新たな習い事に向けて準備をするため、電子ピアノの需要が高まります。

夏休み前の6月から7月上旬は、学校や習い事の終了とともに、自宅での練習や音楽活動に時間を費やす人々が増えます。
とくに、夏休み期間は個人や家族での練習に充てることができるため、電子ピアノの需要が高まります。

これらの時期は、需要が高まることで買取業者も競争が激化し、買取価格が上昇する傾向があります。電子ピアノを売る際には、クリスマスや新学期、夏休み前の時期を狙って買取査定を受けることがおすすめです。
ただし、市場の状況によって変動するため、事前に複数の業者に相談して最適な時期を見極めることが重要です。

電子ピアノの買取相場はメーカーによって異なる

今回は、電子ピアノの買取相場について解説してきました。
電子ピアノの買取相場は、メーカーによって大きく異なります。一般的な計算方法としては、そのピアノが中古で販売されている価格に一定のかけ率をかけることで、大まかな買取相場を割り出すことが挙げられます。

電子ピアノの査定額を上げるには、付属品を揃える、鍵盤の状態や製造年代を確認する、複数の業者を比較するなどのポイントをおさえることが重要です。また、時期によって買取価格が変動するため、いつでも査定に出せる状態にして、タイミングを見極めることが重要となるでしょう。

 

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