弾かなくなったピアノは、なかなか個人で持ち運べる大きさではないため、どのように処分すれば良いのかお悩みの方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ピアノの処分方法や、無料でピアノを処分する手順について、詳しく解説していきます。
ピアノの買い取りをご検討中の方は、ぜひ最後までご覧ください。
ピアノの種類によって処分方法が異なる
ピアノは、その種類によって処分方法が異なります。
ここでは、以下の3種類のピアノについて見ていきましょう。
- グランドピアノ
- アップライトピアノ
- 電子ピアノ
それぞれ解説していきます。
グランドピアノ
グランドピアノは、重量が250〜400kg程度にもなる大型楽器です。そのため、買取業者に依頼する場合は作業人数が多くなり、それに伴い処分費用も高額になる傾向があります。
一般的な相場は4万〜5万円程度です。処分を考える際には、業者に見積もりを依頼し、あらかじめ費用感を把握することが重要です。
また、処分方法も慎重に選ぶ必要があります。
買取業者以外にも、リサイクルや寄付、専門業者に引き取ってもらうなどの選択肢があるため、ピアノの状態などをみて最適な方法を選びましょう。
アップライトピアノ
アップライトピアノは、フレームや弦、響板が上下に伸びるように作られているのが特徴で、グランドピアノと比べると場所を取りません。
また、重量は200〜250kg程度で、持ち運びは大変ですが、グランドピアノと比べると処分費用が低くなる傾向があります。一般的な処分費用の相場は2万〜3万円程度です。
ただし、処分方法によって費用は変動しますので、業者に見積もりを依頼して適切な価格を把握することが重要です。
電子ピアノ
電子ピアノは、音源部に電子回路を用いた軽量な楽器です。重量は40〜80kg程度なため、グランドピアノやアップライトピアノと比べて運搬に必要な人数も少なく、また処分費用も安価で済みます。一般的な相場は1万円程度です。
しかし、他のピアノと同様に処分方法によって費用は変動します。業者に見積もりを依頼し、あらかじめ適正な価格を確認することが重要です。
ピアノの処分で後悔しないためには?
次に、ピアノを処分する際に後悔しないためにはどうすれば良いのか、解説していきます。
ポイントは以下の3つです。
- 処分時のピアノの価値を調べる
- 処分にかかるコストを調べる
- 感情的な価値を考慮する
それぞれ見ていきましょう。
処分時のピアノの価値を調べる
まずは、処分時のピアノの価値を調べておくことです。
ピアノは年月とともに価値が変動します。そのため、処分する前に専門家や業者などに相談し、現在のピアノの価値を確認しておくことが重要です。
もしお手元のピアノが珍しいモデルであったり、希少な材料で作られていたりする場合、高い価値を持っているかもしれません。
また、処分費用や手続きの面でも、ピアノの価値を把握することはスムーズな処分につながります。
引き取り業者や買取業者との交渉や処分方法が異なってくるため、事前に情報を集めておくことが大切です。
処分にかかるコストを調べる
次に、ピアノの処分にかかるコストを調べておくことです。
ピアノを処分するには、費用が発生する場合があります。そのため、あらかじめ業者や処分方法ごとの費用などを把握しましょう。
引き取り業者や廃棄処分業者は、ピアノの種類やサイズ、距離などに応じて料金を設定します。
処分費用は一律ではなく、場合によっては高額になることもあります。そのため、複数の業者から見積もりを取り、比較することが重要です。
これによって、予算に合った最適な処分方法を選ぶことができ、後悔することなく円滑にピアノを処分できます。
感情的な価値を考慮する
最後に、感情的な価値を考慮することです。
ピアノは、長い間家族や自分自身と共に過ごした楽器であり、持ち主の思い出や絆がつまっています。もしピアノに特別な思い入れや愛着がある場合は、処分する前にほかの選択肢を検討することも良いでしょう。
寄付する、知人へ譲渡するなどの方法を検討して、ピアノを大切に扱ってくれる人に引き継いだり、修理したりするのも良いかもしれません。
ピアノを処分することで得られるメリット
ここからは、弾かなくなったピアノを処分することで考えられるメリットを2つ紹介していきます。
- 臨時収入になる
- 部屋にゆとりができる
それぞれ確認してください。
臨時収入になる
ピアノを処分することで得られるメリットのひとつは「臨時収入になること」です。
ピアノは高価な楽器であるため、処分することで一定の金額を得られるでしょう。
中古市場やオークションなどで販売することで、予期しない臨時収入を得ることができます。
とくに良い状態のピアノや希少なモデルであれば、高値で販売できる可能性も十分あるでしょう。
この臨時収入は、新しい楽器の購入やほかの用途に活用することもできます。
ただし、市場価値を把握するために査定を受けたり、販売手続きを行う必要があるため、事前に調査や手続きを行うことが重要です。
部屋にゆとりができる
ピアノを処分することで得られるメリットのひとつとして「部屋にゆとりができること」も挙げられるでしょう。
ピアノは大きな楽器であり、スペースを取ることは否定できません。
とくに小さな部屋や狭い住空間では、ピアノが占めるスペースが貴重なものとなります。
ピアノを処分することで、そのスペースをほかの目的に活用できるでしょう。
たとえば、広い書斎やリビングスペースを作ったり、家具やインテリアを配置するスペースを増やしたりできます。
部屋の広さや使い方によっては、ピアノを処分することで、より快適な生活空間を手に入れることができるでしょう。
ピアノの処分方法
ここからは、具体的なピアノの処分方法を解説していきます。
主な方法は以下の4つです。
- ピアノ買取業者に依頼する
- 粗大ごみとして処分する
- 不用品買取業者に依頼する
- ネットで売却する
それぞれ確認してください。
ピアノ買取業者に依頼する
1つ目は、ピアノ専門の買取業者に依頼することです。
ピアノ買取業者は、その名の通り中古のピアノを専門に取り扱うプロです。
また、複数の業者に査定依頼をし、もっとも適切な価格を提示してくれる業者を選ぶこともポイントです。
ピアノの状態やブランド、年式などが価格に影響しますが、買取価格を受け取ることで手間なくピアノを処分できるでしょう。
なお、一部の業者ではピアノの引き取りや梱包、運送も手配してくれる場合があるので、事前に調査し信頼性や口コミなどを確認してください。
粗大ごみとして処分する
2つ目が、粗大ごみとして処分することです。
まずは、お住まいの地域の粗大ごみ回収日程を確認しましょう。
ピアノを分解したり、梱包したりするといった手順は必要はありませんが、回収日に指定された場所にピアノを出す必要があります。
また、粗大ごみとしての処分には費用がかかる場合もあるので、事前に地域のルールや料金を確認しましょう。
ピアノが大きくて重いため、処分作業を行うには複数の人手や、適切な機械の使用が必要です。安全に処分するためには、専門業者に相談することもおすすめです。
不用品買取業者に依頼する
3つ目が、不用品買取業者に依頼することです。
不用品買取業者は、中古品や不要な家具を取り扱い、査定と買取価格を提供しており、ピアノもその対象となります。まずは不用品買取業者に査定依頼の連絡をして、適切な価格を提示してもらいましょう。
ピアノのブランドや状態、年式などが価値に影響するため、複数の業者に査定を依頼することをおすすめします。
査定後、買取価格を受け取ることで手間なくピアノを処分できます。
ただし、引き取りや梱包、運送は業者によって異なる場合があるため、事前に調査し信頼性や口コミなどを確認しましょう。
インターネットで売却する
最後に、インターネットで売却する方法もあります。
インターネット上には、中古品を販売するためのオンラインマーケットやオークションサイト、フリーマーケットサイトなどがあります。これらを活用してピアノを出品し、購入希望者と取引を行うことも良いでしょう。
処分したいピアノの現状を、説明文にくわえて写真を掲載し、価格を自由に設定して販売できます。
ただし、ピアノは大型かつ重量物なので、適切な梱包や配送方法を考慮しなくてはいけません。そのため、当然時間と手間はかかるでしょう。
また、個人同士での取引ではトラブルにつながるおそれもあります。安全に取引を行うためには、信頼性の高いサイトを利用することや、買い手とのコミュニケーションに気を配ることが大切です。
ピアノを無料で処分する手順
ここからは、ピアノを無料で処分する手順を解説します。
基本的には2ステップですが、ここでは分岐も含めて以下の3ステップを紹介します。
- ピアノを専門店の査定に出す
- 買取価格が付く場合は買取手続を進める
- 買取価格が付かない場合はほかの方法で処分する
それぞれ順に見ていきましょう。
ピアノを専門店の査定に出す
ピアノを無料で処分する手順のひとつは、専門店の査定を受けることです。
現在では、ネットや電話を通じてピアノの情報を提供するだけで、多くの買取店が無料の査定を行ってくれます。
とくにヤマハやカワイのピアノであれば、購入後30年〜40年が経過していても、なお値段が付く可能性が高いのです。
専門店の査定は、ピアノの現状や歴史を評価し、その価値を見積もるための重要な手続きとなります。
査定に出してみることで、思わぬ価値が見つかるかもしれませんので、ぜひお試しください。
ただし、この手順には注意点があります。
無料査定であっても、処分するための費用や手続きは別途発生する場合がありますので、事前に確認することをおすすめします。
ピアノを処分する際には、慎重に選択肢を検討し、最適な方法を見つけることが大切です。
買取価格が付く場合は買取手続を進める
買取価格が付く場合は、ピアノの査定結果に基づいて買取手続きを進めて構いません。
査定結果で買取価格が示されると、それがピアノの現在の市場価値を反映していることになります。
ただし、買取価格が付くかどうかは、ピアノの状態や需要などによって変動します。
とくにヤマハやカワイのピアノであれば、30年〜40年経過していても値段が付く場合も。
買取手続きでは、買取店との契約書や輸送手配、支払い方法などの手続きが含まれます。
しっかりとした契約を結び、手続きを進めることで、スムーズにピアノの処分ができるでしょう。
ただし、この手順には注意点もあります。
買取価格が満足できない場合や、ピアノが処分できない場合には、ほかの選択肢も検討する必要があります。
買取価格が付かない場合はほかの方法で処分する
ピアノの買取価格が付かなかった場合は、ほかの方法で処分する必要があります。
たとえば、自治体によっては粗大ごみの受け入れを行っており、ピアノをそちらに持ち込むことができるでしょう。
ただし、基本的には有料で、支払方法やそもそもの対応可否などは各自治体のルールを確認することが必要です。
また、ピアノを使ってくれる親戚や友人がいる場合は、譲渡することもひとつの選択肢です。
ピアノは高価な楽器であるため、興味を持ってくれる人がいる可能性はあるかもしれません。
さらに、オークションなどの販売手段も検討すると良いでしょう。
オンラインオークションサイトや楽器専門のオークションなどを利用し、ピアノを出品することで買い手を見つけることができます。
この方法であれば、実質的な買取価格を得られますが、手数料や発送の手間がかかったり、買い手が見つかるまで時間がかかったりというデメリットもあります。
これらの方法が、ピアノを無料で処分するための主な選択肢です。
ピアノには価値があるため、処分する際にはできるだけ再利用や譲渡を検討してみてください。
ピアノを処分する際にかかる費用は?
ピアノを処分する際にかかる費用はさまざまですが、不用品回収業者であれば、3万~5万円で処分可能です。
しかし、ピアノの大きさや重さ、アクセスのしやすさなどによって費用は変動します。
また、親戚や知人に譲渡する場合でも、ピアノの運送費を負担する必要があります。
そのため、こちらもピアノの大きさや距離によって費用が異なることは押さえておきましょう。
処分にかかる費用は具体的な状況によって異なるため、まずは業者や運送業者に見積もりを依頼することをおすすめします。
自分での運搬はおすすめできない
ピアノの処分に際して、自分での運搬はおすすめできません。
ピアノは大きく重い楽器であり、適切な技術や道具が必要です。
間違った運搬方法や力のかけ方をすると、ピアノ自体や周囲の壁や床などに損傷を与える可能性があります。
また、自分での運搬中にケガをしてしまうリスクもあります。
安全かつ適切な処分をするためには、専門の業者やプロの運送業者に依頼することがもっとも安心です。
彼らは適切な手順や道具を使用し、確実にピアノを運び出すことができます。
ピアノ運送にかかる費用
ピアノの運送には、ピアノの種類や距離によって費用が異なります。
同じ都道府県内での運送であれば、一般的な相場は< span style="color: #ff0000;">2万〜3万円程度です。
しかし、東京から静岡や佐賀から福岡などの距離がある場合は、3万~5万円程度の費用がかかることが一般的。
ピアノの種類や重量、アクセスのしやすさも価格に影響を及ぼすため、具体的な見積もりを取ることが重要です。
2階以上の場合の搬出方法
一般的に2階以上のピアノの搬出には、クレーンを使用します。
アップライトピアノの場合、クレーンの費用相場は1万円前後で、アームの距離は4〜5メートル程度です。
ただし、通常のクレーン車ではアームが届かないような広い庭や特殊な条件の場合は、大型のクレーン車を使用する必要があります。
この場合、費用相場は5万円以上になります。
具体的な搬出方法や料金は業者によって異なるため、事前に相談し、適切な手配をすることが必要です。
ピアノの処分はまず査定から
今回は、ピアノの処分方法について解説してきました。
ピアノを処分する場合、まずは査定を依頼することから始めましょう。
査定に出して買取価格が付くようであれば、そのまま手続きを進めることができます。
一方で、買取価格が付かない場合は、ほかの方法を取りましょう。
まずは粗大ごみとして処分する方法です。
また、親戚や友人に譲渡することも考えられます。
さらに、ネットオークションなどを利用して売却することも可能です。
ピアノの処分方法は状況や条件によって異なるため、慎重に判断し、最適な方法を選ぶことが重要です。
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