ピアノ買取相場をメーカー・型番別に解説!ヤマハ・カワイはいくらで売れる?

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著者

株式会社 2nd Village
代表取締役 津村 雅之

リユース業界歴は10年以上。 大手出張買取会社にて営業部長を務め、約100名の組織を率いながら業績拡大を牽引。 その後2022年に独立し株式会社2nd Villageを設立し、買取ブランド「総合買取 華丸」を展開。 安心感あるブランド設計と、ウェブ集客を活用し成長企業に育て上げた。その独自の経営哲学と人材育成への情熱は、次世代リユース業界を牽引する存在として注目を集めている。

「使わなくなったピアノ、場所を取るし、どうやって処分すれば…」
「うちの古いピアノ、もしかしたら価値があるかもしれないけど、相場が全くわからない」

ご自宅に眠っているピアノの扱いに、このようにお悩みではないでしょうか。ピアノは大きくて重く、ご自身で処分するのは大変です。しかし、適切な知識を持って専門業者に依頼すれば、思わぬ価格で買い取ってもらえる可能性があります。

この記事では、不用品の出張買取や遺品整理の専門家である「総合買取 華丸」が、お客様からよくご相談いただく「ピアノの買取」について、その価値や相場を徹底的に調査し、分かりやすく解説します。

この記事を最後まで読めば、以下の点がすべてわかります。

  • お持ちのピアノがどのメーカーの、どのモデルに該当するのか
  • ヤマハ・カワイなど、メーカー・型番ごとの具体的な買取相場
  • 査定前に必ず確認すべきことや、少しでも高く評価してもらうためのコツ
  • 安心して取引するための注意点

この記事が、あなたの大切なピアノの価値を正しく知り、後悔しない手放し方を見つけるための一助となれば幸いです。

【メーカー・型番別】ピアノ買取相場一覧表

ピアノの買取相場は、種類、メーカー、そしてモデル(型番)によって大きく異なります。ここでは、主要なピアノの買取相場を具体的に見ていきましょう。

以下の相場は、主要なピアノ買取専門店の公開データや過去の取引実績を基に弊社が調査した参考価格です。実際の買取価格は、ピアノの状態や在庫状況、業者によって変動しますので、正確な価格は専門業者による査定でご確認ください。

ヤマハ(YAMAHA)アップライトピアノの買取相場

国内で最も人気が高く、安定した相場を誇るのがヤマハのピアノです。特にUシリーズやYUシリーズは定番モデルとして広く普及しており、中古市場でも高い需要があります。

シリーズ 代表的な型番 買取相場(美品) 特徴
Uシリーズ U1H 60,000円~90,000円 ピアノ教室や学校でも使われた大定番モデル。
U3H 60,000円~100,000円 U1Hより背が高く、豊かな響きが特徴。
U30A 150,000円~200,000円 1990年代の上級モデル。新しい年代で人気。
YUシリーズ YU1 (YU10) 150,000円~200,000円 Uシリーズの後継。バランスの取れた人気モデル。
YU3 (YU30) 150,000円~250,000円 YU1より背が高く、表現力が高い。
X支柱シリーズ UX 180,000円~250,000円 背面の支柱がX状で耐久性が高く、根強い人気。

カワイ(KAWAI)アップライトピアノの買取相場

ヤマハに次ぐ人気を誇るカワイのピアノ。ヤマハに比べるとやや落ち着いた相場になる傾向がありますが、BLシリーズなどの人気モデルは高値で取引されています。

シリーズ 代表的な型番 買取相場(美品) 特徴
BLシリーズ BL-31 10,000円~30,000円 コンパクトながら芯のある音色で人気。
BL-51 10,000円~40,000円 家庭用として広く普及した標準モデル。
BL-61 10,000円~40,000円 BLシリーズの中でも大型で豊かな音量。
BSシリーズ BS-1A 40,000円~60,000円 1980年代の主力モデル。

グランドピアノの買取相場

グランドピアノは専門性が高く、状態やモデルによって価格が大きく変動します。ヤマハのCシリーズは特に人気が高く、新しいモデルは100万円を超えることも珍しくありません。

メーカー 代表的なシリーズ 買取相場(美品)
ヤマハ Cシリーズ(C3など) 300,000円~800,000円
Gシリーズ(G2など) 200,000円~400,000円
カワイ RXシリーズ(RX-3など) 300,000円~500,000円

電子ピアノ・キーボードの買取相場

電子ピアノは「電化製品」としての側面が強く、製造から5年以内が高価買取の目安となります。10年以上経過したモデルは値段がつきにくい傾向があります。

メーカー 代表的なシリーズ 買取相場(製造5年以内)
ヤマハ アリウス、クラビノーバ 10,000円~50,000円
カワイ CNシリーズ、CAシリーズ 10,000円~40,000円
ローランド HPシリーズ、LXシリーズ 20,000円~100,000円
キーボード - 1,000円~20,000円(高機能モデルを除く)

▼電子ピアノの買取相場や査定のポイントについては、こちらの記事でさらに詳しく特集しています。
→電子ピアノの買取相場と査定額を上げるコツを紹介

査定額が大きく変わる!査定前に必ず確認すべき3つのこと

専門業者に査定を依頼する前に、ご自身で以下の3点を確認しておくと、スムーズに話が進み、より正確な査定額を知ることができます。

1. メーカー・機種名・製造番号の確認方法

これらの情報はピアノの戸籍のようなもので、査定には必須です。

  • アップライトピアノ: 一番上の蓋(天屋根)を開けると、金属フレームの右側か中央に刻印されています。
  • グランドピアノ: 大屋根を開け、譜面台の奥にある金属フレームを確認します。
  • 電子ピアノ: 鍵盤の下や、本体の背面にあるシールに記載されています。

2. ペダルの本数

ペダルは2本または3本です。現在の主流は3本ペダルであり、機能が多いため、2本ペダルの古いモデルに比べて高く評価される傾向があります。

3. ピアノの状態

  • 外装: 大きな傷、へこみ、日焼けによる変色がないか。
  • 鍵盤: 全ての鍵盤がスムーズに動き、音が出るか。黄ばみや割れがないか。
  • 内部: 長期間調律されていない、湿気で弦が錆びている、などの状態も査定に影響します。

ピアノを少しでも高く評価してもらう5つのコツ

1. 付属品(椅子、カバー、保証書など)を全て揃える

購入時に付属していた専用の椅子、トップカバー、鍵盤カバー、そしてメーカーの保証書や取扱説明書など、付属品が揃っているほど評価は高くなります。

2. ピアノ内部や外装を綺麗に掃除しておく

査定員が訪問する前に、柔らかい布で外装のホコリを拭き、鍵盤を綺麗にしておきましょう。内部に溜まったホコリも、掃除機などで吸い取っておくと良い印象を与えます。

3. 需要が高まる時期(2月~4月、11月~12月)を狙う

ピアノは、春の新生活や習い事シーズン(2月~4月)、そしてクリスマスやボーナス商戦期(11月~12月)に需要が高まります。買取業者も在庫を確保したいため、この時期は買取価格が上がる傾向にあります。

4. 複数の業者から見積もりを取る

ピアノの査定額は、業者の方針や在庫状況によって異なります。1社だけの査定で決めず、複数の専門業者から見積もりを取り、比較検討することが納得のいく売却に繋がります。

5. 思い立ったら早めに売る

アコースティックピアノは非常に長持ちしますが、それでも新しいモデルほど高く評価されるのは事実です。特に電子ピアノは日進月歩で技術が進化するため、「使わない」と思ったら、価値が下がる前に査定に出すのが賢明です。

ピアノ買取の際の注意点

1. 査定後のキャンセル料や出張料の有無を確認する

優良な業者の多くは、出張料や査定料、そして査定額に納得できなかった場合のキャンセル料を無料としています。査定を申し込む前に、手数料に関する規定を必ず確認しましょう。

2. 搬出経路と追加料金の有無を確認する

ピアノは非常に大きく重いため、搬出経路の確認は必須です。玄関からまっすぐ出せるのか、クレーンによる窓からの吊り下げ作業が必要になるのかによって、搬出費用が大きく変わります。査定時に、搬出経路についても業者に確認してもらい、追加料金の有無を明確にしておきましょう。

3. 「無料で引き取ります」という業者には注意

価値のあるピアノまで「無料引取」として持ち去ろうとしたり、後から高額な運搬費を請求したりする悪質な業者も存在します。まずは、この記事で紹介したような相場を参考に、価値を正しく評価してくれる専門業者に相談することが重要です。

▼ピアノを売る際の注意点や高価買取のコツについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
→ピアノを売る際の注意点と、高価格で売るコツを解説!

ピアノ買取に関するよくある質問(Q&A)

Q. 40年以上前の古いピアノでも売れますか?

A. はい、売れる可能性は十分にあります。ヤマハやカワイのピアノは基本設計が優れており、40~50年前のモデルでも中古市場で人気があります。特にUシリーズなどの定番モデルは、古くても値段がつくことが多いです。

Q. 傷や音が出ない鍵盤があっても買取可能ですか?

A. 多少の傷や、数個の鍵盤の不具合であれば、買取可能なケースがほとんどです。業者は自社で修理・メンテナンスを行うため、その費用を差し引いた形での査定額が提示されます。ただし、水没や火災、害虫被害など、修理が困難なほどの大きなダメージがある場合は買取が難しいことがあります。

Q. 査定前に調律は必要ですか?

A. いいえ、その必要はありません。買取業者は買い取った後に必ず自社で調律を行うため、査定のために費用をかけて調律しても査定額がその分上がるわけではありません。現状のままで査定に出しましょう。

まとめ

今回は、ピアノの買取相場について、専門的な視点から詳しく解説しました。
ご自宅のピアノの価値は、メーカー、モデル、製造番号、そして何よりその状態によって大きく変わります。まずは査定に必須となる「機種名」と「製造番号」をご確認いただき、この記事の相場表と見比べてみてください。

そして、その価値を正しく評価してもらうためには、信頼できる専門業者に査定を依頼することが不可欠です。

もし買取が難しい場合でも、適切な処分方法があります。ピアノは自治体でのごみ収集が困難なケースが多いため、専門の業者に相談するのが賢明です。

▼ピアノの処分方法については、こちらの記事で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
→ピアノの処分方法と後悔しないためのコツを解説

 

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