
故人の弔いが落ち着いたタイミング、あるいは盆や彼岸など故人を思い出すタイミングで遺品整理を行う方も少なくありません。
遺品整理をしていると捨てるにはもったいないと感じるものが出てくることもあるため、買取を検討する方もいるでしょう。
本記事では遺品整理で高く売れる品物や、そもそも買取ができるもの、できないものがあるのかどうかについて詳しく解説するため、ぜひ参考にしてみてください。
遺品整理で買取できるものとできないもの

結論として、遺品整理後の品物は一般の品物と同じようにほとんどのものを買い取ってもらうことができます。 しかし、なかには遺品だからこそ買取不可の品物もあります。ここでは、遺品整理後に買取できないものについて詳しく解説します。
故人が使用していた衛生用品
使用済みのタオルや下着、寝具類、食器などは買取不可となるケースが一般的です。また、着物は買取対象となるケースが多いものの、洋服やパジャマなどは買取不可となる傾向にあります。これは遺品だからというよりも、一般の買取市場において、使用済みのものを欲しいと考える方がおらず、需要が無いためです。
特に、故人が晩年寝たきりで過ごしていた場合、寝具類の使用頻度が高く状態の劣化が進んでいることもあり、買取不可とする業者が多い傾向にあります。
製造から5年以上経過した電化製品
電化製品は一般的に高価買取対象となるケースが多いのですが、製造から5年以上経過している場合には買取対象外となります。特に、故人が高齢者だったり、病気で寝たきりだったりして家電のメンテナンスを怠っていた場合には、見た目がキレイであっても動作不良が起こっている可能性があるため、買取を断られるケースがあります。製造から5年以上経過した家電を買取に出したうえに十分に作動しなかった場合、処分費用を請求されることもあるため注意が必要です。
仏壇・神棚
仏壇や神棚の買取は要相談とする業者が多いです。
仏壇や神棚はお祓い、魂抜きという儀式をしなければ処分できません。業者によっては自社で神社に持ち込んでお祓いを代行してくれるところもありますが、多くの業者ではそのような対応は行っていません。また、日本では誰かの使っていた仏壇や神棚を再利用しようと考える方が少なく中古市場での需要がほとんどないことも、買取が難しい要因のひとつです。
これらのことから、仏壇や神棚の買取は断られるケースが多いのです。ただし、魂入れをしておらず、ほぼ新品に近い状態だった、飾っていただけという場合には買い取られることもあります。
高額買取が期待できる遺品とは?

基本的に遺品買取は「遺品整理の一環」として位置づけられることが多く、高額売却にこだわるべきではないと言われています。とはいえ、価値のあるものは遺品であっても適正な査定のもとで高額買取が実現するケースも少なくありません。高額買取が期待できる遺品は次の通りです。
宝石・貴金属類
宝石や貴金属類は遺品の中でも最も高額買取が期待できます。遺品は故人の保管状況によって状態が劣化していることもありますが、宝石や貴金属は経年によるダメージを受けにくく、保存状態に大きく左右されない点が特徴です。また、トレンドの影響を受けにくく、一定の市場価値が安定しているため、状態が良好であれば高額での買取につながる可能性が高い品目といえます。
ブランド品
ブランド品は偽物でないことが確認でき、新品のように状態が良いものであれば高額買取の対象になります。故人にどこで買ったものかを聞くことはできないため、本物であることを証明するためにもギャランティカードは必須といえます。ただし、自身の体のサイズに合わせて作られたブランド品の場合は買取対象外になるため注意しましょう。
骨董品・美術品
骨董品や美術品も保存状態が良く、本物であることが分かれば高額買取の対象です。ブランド品のようにギャランティカードがないため、本物かどうかが分からないという場合には、箱など付属品をそろえておくことで高額買取へとつながりやすいです。
電化製品
パソコン、カメラ、スマホなどの電化製品も高額買取対象となります。特に新しいものについては価値が高く、高額買取も期待できるでしょう。 ただし、近年ではデジタル遺品の扱いが問題視されているため、パソコンやスマホの個人情報、カメラのデータなども削除したうえで買取に出しましょう。
遺品の買取で知っておくべき注意点

遺品整理後に遺品を買取ってもらうためにはいくつか注意するべき点があります。遺品を買取に出す前にまず、以下の点を確認しましょう。
相続人と親族の同意を確認してから買取をすすめる
遺品整理後に買取をしてもらう際には自己判断をせず必ず親族に買取をしてよいかどうかを確認してから買取に出しましょう。
親族それぞれに故人との思い出があり、買取に出せば価値のあるものであっても人によっては売却を拒否する可能性もあります。一人でも拒否しているものを強引に買取に出すことで親族間のトラブルに発展することがあるため注意が必要です。
また、遺品に関する決定権は基本的に相続人にあります。相続人は、故人が生前に遺言書などで指定しているケースもあるため、まずは相続人を明確にし、遺品の買取について相続人の了承を得たうえで、必要に応じて他の親族とも話し合いを行うことをおすすめします。
遺品の内容によって業者を変えることも考える
遺品の場合には通常の買取と比べて、さまざまなジャンルのものをまとめて買取に出す傾向にあります。買取業者にもそれぞれ強みがあるため、1社にまとめて買取依頼をした結果、本来であれば価値のある品物であったとしても低価格で買い取られてしまう可能性があります。
そのため、品目ごとに専門性の高い業者を選ぶことで、各品の価値を正当に評価してもらえる可能性が高まります。遺品整理後、買取に出す前にジャンル分けして1社でまとめて依頼するか、複数業者を活用すべきかを検討してから業者を決めましょう。
まとめ

宝石やブランド品などは遺品であっても高額買取が期待できるため、親族や相続人の同意が得られたら処分やフリマサイトの活用を検討する前に、買取業者へ見積もりを出してみましょう。
総合買取の華丸では、遺品整理後の買取も行っています。出張買取のため、故人の家で品物を見ながら買取してもらえることから、遺品整理も進むでしょう。遺品整理後に買取も検討している方は、総合買取の華丸へまずはご相談ください。
